おはようございます。
今日は朝方まで雨の残った北九州市。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
今日のテーマは『暫定プラン』です。
『暫定プラン』って何物?って話ですが…。
通常は要介護・要支援っていう認定を受けていないと、介護保険のサービスは利用できないってルールになってます。
しかし…。
要介護・要支援認定の申請をすると、結果が届くのに1ヶ月~1ヶ月半はかかります。
そしたら、早く介護保険のサービスを利用したくても、利用できませんよね。
そしたらどうするか?
要介護・要支援認定の申請中であっても『このくらいの認定結果は出るだろう…』っていう見込みでサービスを利用することができます。
その際に作成するのが『暫定プラン』です。
ただ…。
『暫定プラン』でサービスを利用する場合、1つ気をつけないといけないことがあります。
それは、前述のように『このくらいの認定結果は出るだろう』ってことを見込んでの利用になるっていうところなんです。
例えば…。
『要介護1』は出るだろうって思って、デイサービスを週に3回、ヘルパーさんに週に2回来てもらうっていうプランを作成して、実際に利用したとします。
もし見込み通り『要介護1』だったとか『要介護2』以上の結果が出れば問題ないんですが…。
もし『要支援』の認定が出てしまったら…?
介護保険って、介護度に応じて利用できる範囲が決まっています。
それを『区分支給限度基準額』っていいます。
区分支給限度基準額はこちら。
↓
区分支給限度基準額
※これは『全国共通』です。
何が言いたいか?というと…。
前述の事例でいくと…。
要介護1の区分支給限度基準額:16,765単位
要支援2の区分支給限度基準額:10,531単位
差額:6,234単位
この差額、すべて自己負担(10割負担)になるって話なんです。
ですから、このパターンだと…。
『62,340円』は全額自己負担ってなります。
絶対にイヤですよね。
全額自己負担なんて…。
でも、すぐに介護保険のサービスを利用したい!!
ケアマネさんは『介護』のプロです。
利用者さんにお会いして面談させて頂くなかで、身体状況とかを確認していくんですが…。
その中で、ある程度の介護度っていうのは見込むことはできます。
ただ、介護度を決めるのはあくまで訪問調査の調査票と主治医意見書。
その結果を踏まえて『介護認定審査会』で判断されるので…。
だから、認定結果が出るまでは必要最小限の範囲でサービス導入を行います。
そうすれば、前述のような差額が全額自己負担とかになることを防ぐことができます。
『暫定プラン』を利用する時によくあるパターン。
入院中に要介護新規申請をしたけど、治療することがなくなったので、退院して自宅に帰りますっていうものです。
こういう時、弊社のことを思い出してくださるとすごく助かります。
あと…。
以前のブログでも書きましたが…。
一本杖や押し車をホームセンターとかで買おうとなさる時…。
『すぐに使いたい!!』って気持ちはわかりますが…。
必要としなくなったらどうしますか?
処分するか、人にあげるかですよね。
そんなもったいないことしなくても…。
要介護申請を行えば『暫定プラン』でレンタルすることができるんですよ。
改めて、一本杖や押し車のレンタル代を以下に書きますね。
一本杖:100円~150円/月
押し車:300円~350円/月
※介護保険の負担割合が『1割』の方の場合
一本杖や押し車のレンタルだけであれば、たとえ『要支援1』っていう軽い認定が出たとしても、区分支給限度基準額をオーバーすることはありません。
仮に『非該当』って認定が出たとしても…。
自己負担額は大きくなくて済みます。
あとよくあるのが…。
急に『腰が痛い!!』って利用者さんがおっしゃられて、急遽家具屋さんにベッドを買いに行くとかされるパターン。
家具屋さんに行って買ったベッドよりも、病院とかにあるような介護用ベッドのほうが介助は断然やりやすいですよ。
それに利用者さんの安全面とか、日常生活動作のしやすさとかを考えたら、断然介護用ベッドのほうがいいですよ。
いらなくなったらどうします?
ベッドなら、多分処分でしょう…。
大型ごみに出すにせよ、リサイクル券を1,000円くらい出して買って、それを貼らないといけないでしょ。
もったいなくないですか?
介護用ベッドも『暫定プラン』でレンタルは可能です。
ベッドのレンタル料は以下のとおりです。
2モーター:1,000円/月
※背あげ機能と高さ調節機能がついている。
3モーター:1,500円/月
※2モーターの機能にプラスして足あげ機能もついている。
仮に『非該当』ってなった場合は…。
業界では『自費ベッド』っていうんですが…。
介護保険外でベッドをレンタルすることができます。
料金は、1,500円~2,000円/月です。
※北九州市の事業者の場合
今回『暫定プラン』について書きました。
介護保険のサービスも、いろんな利用の仕方があるんですよ。
ホームセンターに一本杖とか押し車を買いに行くとか…。
家具屋さんにベッドを買いに行くとか…。
そういうもったいないことはなさらないようにしたほうがいいですよ。
もっと言えば…。
レンタルにすることでの最大のメリット。
身体状況に応じて商品をフレキシブルに変更することができるってことです。
加齢とともに身体状況は残念ながら落ちていくし、変化だってします。
そういう時のための『ケアマネさん』なんですよ。
ケアマネさんは、今回書いたような対応のやり方は重々心得ています。
ですから、身近に相談できるケアマネさんを作っておいたほうがいいかと思います。
どんな些細なことでも構いません。
何かお困りごとがありましたら…。
高齢者の在宅生活のあらゆるよろず相談窓口。
ケアプランセンターはぴるすまで。
お気軽にご相談くださいませ。
24時間体制でご相談に応じております。
ケアプランセンターはぴるす
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