おはようございます。
今日はお天気の北九州市。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
早いもので、もう1月も終わりに近づいてきています。
早く暖かくなってほしいものですね。
今日のテーマは『介護業界の今後は…』です。
昨日、仲よくさせて頂いてるデイサービスの社長とお話しをさせて頂く機会がありました。
お互いに知っているヘルパーステーションが『お弁当屋さん』に業態変更するって情報を社長から頂きました。
ヘルパーステーションは、ゆくゆくは閉鎖するとのこと。
その理由は『ヘルパーさんの高齢化』です。
在宅介護の現場の働き手のなかで重要な要素の1つであるヘルパーさんの高齢化。
これ、深刻な問題なんですよね…。
ヘルパーさんって、おむつ交換に入浴介助などももちろん行いますが、調理や掃除・洗濯など、家事支援も重要な業務の1つです。
利用者さんの多くは80代〜90代。
最近は70代の利用者さんもかなり増えてきています。
そんななかで、キーパーソンになるご家族の世代といえば、50代〜60代が中心です。
特に介護に熱心なご家族(とりわけ娘さん)は、調理のことについての要望なども多く挙げてこられる方もいらっしゃいます。
そういった細かい部分までの要望にも対応しないといけないヘルパーさん。
そうなってくると、ある程度は主婦経験の長い方がどうしても中心になってくるので、働き手の高齢化が進んでくるのは否めない部分でもあります。
ただ『無理をさせられない』っていう面も事業所としては考えないといけない面もあります。
なので、今回の社長から聞いた業態変更っていうのは致し方のない面もあるのかな?!って思います。
ちなみに…。
お弁当屋さんへの業態変更については、高齢者に特化した配食弁当屋さんだそうです。
今後、今回のようなケースって増えてくることが予想されます。
また、現在増えてきている70代の利用者さん。
この世代の方々は、自身の親のキーパーソンとして動いてきた方々で、世代的にも高度成長期の際に『金の卵』ってことで重宝された方々です。
いろんな遊びなどを経験して、価値観も多様化してる方々なので、今からどのように対応していくかが課題になってくると思われます。
介護保険制度は、あくまで『自立支援』ではありますが、それを逸脱したような要求をしてくる、いわゆる『困難事例』っていうのも増えてくると思われます。
今は介護ロボットの開発に、ケアプランのAI化などの業務効率化を図るためのものの開発が進んでいますが、果たしてこれだけでいいのか?って思ったりしています。
高齢者介護だけではありません。
今は『うつ病』などに代表される精神疾患を患った障害者の方々。
『自閉症』などを患った障害児も多いです。
そういった方々へのケアって部分において、これからどのように対応していけばいいのか?
政府は介護職や保育士などの処遇改善を図ろうとしていますが、体力面などを考えたら、いつまでも介護職だったり保育士などの現場に携わる業務はできません。
前述のように、介護ロボットの開発なども大切ではありますが、何より医療・介護・福祉の業界のイメージアップを図ることが急務ではないか?と思います。
元々介護・福祉の業界に根強く残る『3K(きつい・汚い・給料安い)』のイメージを払拭すること。
これが非常に重要だと思います。
たしかに現場の業務はきついです。
体力勝負なのは否めません。
ただ、正しい介護技術をもって介助をすれば、腰痛対策などができたりします。
また『どうやったら利用者さんに喜んでもらえるか?』ってことを考えながら介助を行っていくため、けっこう知的な現場でもあります。
前述のように、最近増えてきている70代の利用者さんに、いかに介護保険制度の範囲内で喜んでもらうか?っていうのを考えないといけないか?
これからの介護・福祉の業界は、ますます知的な面が求められていくようになると思います。
そういったことをPRし、若手の人材を育成していくか?っていうのが重要です。
また、多様化する要望に対処するために、介護保険制度以外の面での専門家との連携や人脈の構築。
これも非常に重要です。
そして、年齢を重ねても介護・福祉の業界に携われるようなスキルアップの体制の構築。
そのためにも、現在は認められていないケアマネへの処遇改善。
これを行うことも重要です。
コロナ禍のなかで、外国人人材の育成などが難しくなってきたなかで、若手の人材の育成。
そしてスキルアップ体制の構築。
合わせて業界に根強く残るマイナスイメージの払拭。
多様化する要望に対処するために、介護保険制度以外の面での専門家との連携や人脈の構築。
いわゆる『コンシェルジュ的要素』を持った介護・福祉の専門家の育成が重要だと思います。
これと同時並行で、介護ロボットの開発などを進めてほしい。
そう思います。
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